HHKBを買ってしばらくして、その軽快な打鍵感にとても満足している。しかし一方で、ゲーマーやプログラマーがメカニカルキーボードを使っていると聞いて、そっちも試したくなった。そこで買ったのがFILCOのMajestouch Convertible 2の黒軸。簡単にレビューしてみたい。
打鍵感は4パターン
FILCO Majestouch Convertible 2は赤軸・青軸・茶軸・黒軸の4種類。独特の音が鳴る青軸はゲーマーに人気だそう。メカニカルキーボード初心者には軽めの赤軸がお勧めということなのだけど、ショップで触っていたら少し軽すぎる感じがして、「長文を打つ人に」という触れ込みの黒軸を買うことにした。
Majestouch Convertible 2 黒軸の打鍵感
黒軸はキータッチが最も重く、「長文を打つ人にオススメ」とのこと。浅めに押す人はそれでよいのだろうけど、僕はキーを強くたたく癖があるので、実際に使ってみるととても重く感じた。店頭でちょうどよく感じたのは立ったまま触ったからだと思う。椅子に腰掛けて使うと、赤軸か茶軸のほうがちょうどよかったのではないかと思う感じ。高速の入力には耐えられるけどやや疲れる。
軸の種類について
Majestouch Convertible 2 で使われているCHERRY MXスイッチの4種類の違いについて、FILCOのメカニカルキーボード紹介ページから要点をまとめると以下の通り。
- MX赤軸 クリック感:なし/押下圧:約45g ±15g
- キーを押し下げるほどスイッチが重くなっていくリニアストロークタイプ
- キータッチは軽め。長時間の入力もOK。
- MX茶軸 クリック感:あり/押下圧:約45g ±20g
- 接点部にごくわずかにソフトな感触があるタクタイルタイプ。
- メカニカルキーボード初心者向け
- MX青軸 クリック感:あり/押下圧:約50g ±15g
- 接点部にはっきりとした感触があり、カチッと高い音が鳴るタイプ。
- 音はけっこううるさいので外では使わない方がいい。
- MX黒軸 クリック感:なし/押下圧:約60g ±20g
- 赤軸と同様クリック感のないリニアストロークタイプ。
- キーの戻りも速いので高速で長文を入力する人向け。
今回黒軸を使ってみた感想としては、長時間デスクワークで使うのであれば赤軸がベストじゃないかと思う。黒は高速でタイプ出来るけど、ずっと使っていると手首に負担がかかっているような感じ。キータッチが軽すぎてミスタイプにつながる可能性もあるけど、疲れるよりはいいような気がする。
Bluetoothは4つまで切り替え可能
HHKB BTはFN+Qでペアリングモードにして接続先を買える必要があるが、Majestouch Convertible 2は設定した4つの接続先を選べるのが特徴。切り替え先を即座に指定できるのが嬉しい。
気の迷いでテンキー付きに
普段テンキーなんて使うことないのに、すぐに使いたくて在庫のあるテンキー付きを買ってしまった。Majestouch Convertible 2はHappy Hacking Keyboard Professional BTより重く、テンキー付きのモデルだと相当な重さになる。ただ、HHKB BTをモバイル用、Majestouch Convertible 2を据え置き用とするつもりだったので重さは全く気にしなかった。
困ったのはデスクに置いてみたとき。テンキー付きのモデルは幅も相当なので、ディスプレイのポジションに合わせて(GとHのキーの間がディスプレイの中心にくるのがベスト)置いてみると、トラックボールとテンキーが交錯してしまう。ポジションを左にずらすとどうしても腕に負担がかかってしまうので、出番が少なくなってしまった。
次に買うときは、コンパクトタイプにしようと思う。
Majestouch Convertible 2のオススメモデル
そういうわけで、デスクワークで長時間使うのであれば赤軸がオススメ。テンキー付きだとどうしてもキーポジションが左に寄ってしまうので、テンキーレスのモデルを選ぼう。
どうしてもテンキーがほしいという人は、外付けタイプがオススメ。普段はホームポジションを維持しつつ、使うときだけ引っ張り出せばいい。
個人的にはHHKBのほうがしっくりくる
結局、静電無接点式のキーボードHappy Hacking Keyboard Professional BTを自宅でも多用するように戻ってしまった。軽快な打鍵感、無駄がなくコンパクトなレイアウト。接続先をいちいち設定し直すのが面倒なのだけど、それくらいは目を瞑りたい。