今の部屋に住み始めてから2年ちょっと。引っ越したい衝動を我慢して昨年10月に更新の手続きを済ませた。
築30年を超えているものの地下鉄の駅まで5分かからない距離で同じ価格帯というのはなかなか見つからない。台所とユニットバスが狭いこと、近隣の飲食店から肉を焼くニオイが流入することを除けば悪くないと思うほかない。
安いんだから、少しくらい我慢しないと!
不満だった備え付けの照明器具
昭和の香りが漂う明らかに耐用年数を過ぎているであろう照明器具。点灯管を交換して蛍光灯も電球色に変えたのだけど、どうも調子が悪い。
本体が古いからか蛍光灯がみるみるうちに明るさを失っていってしまうのだ。
そう頻繁に変えるのも環境に悪いし、大家さんに交換を依頼したところで満足いくものが来るとも限らない。真っ白いLEDが苦手だと言えば電球色にしてくれる気もしないでもないが、自分の好きなものを買っておいてもよいのではないかと、そう思ったのだ。
選んだのは東京メタル工業のシーリングファン
調色機能(昼白色と電球色の切り替え機能)のついたLEDシーリングライトは数千円で買える。
LEDにすれば蛍光灯よりも電気代が下がるし、数ヶ月で元が取れるだろう。
しかし、せっかくならインスタ映えするくらいオシャレな照明器具にしてもいいのではないか(滅多に来客などないだろうというツッコミは悲しいからやめてほしい)。
前々から気になっていた東京メタル工業のシーリングファンQJ-46AB6RCNDをポチってしまった。
取り付け作業(1):既存器具の取り外し
まずは部屋に備え付けられていた照明器具を外すことから。少し特殊なタイプで、取り付け用の器具が引掛埋込ローゼットに覆い被さるようなかたちで設置されていた。
完全に器具を取り外して元の状態に戻さないといけないので、全てのネジを外して天井の穴が見える状態に。
取り付け作業(2):シーリングファンの設置
いよいよシーリングファンの設置作業に入る。まずはアタッチメントの部分をローゼットに固定する。ネジで留めるだけの簡単な作業だ。
次に本体を固定する。アタッチメントのフックに引っかけたあとで横のネジを止めて固定するだけ。
そして最後に羽根を取り付ける…というのが説明書通りのやり方なのだが、あいにく柄の短いドライバーを持っていなかったのでいったん取り外して羽根を取り付けてから再度固定した。天井部分と羽根との間に入るサイズのドライバーを持っていないのなら、羽根を先に取り付けよう。
これでシーリングファン取り付け完了。あとは電球を入れるだけだ。見ての通り、特に圧迫感もない。羽根の影が天井に映るのが気にならないこともないが、まあオシャレだからいいだろう(笑)。
購入の前に確認したい注意点
照明器具の取り付け端子を確認
鉄筋コンクリート造のマンションであれば問題ないだろうが、シーリングファンは天井の構造によっては別途工事が必要になるので注意が必要だ。筆者の自宅は「引掛埋込ローゼット」というものが取り付けられているので工事は不要だった。
- シーリングファンの取付(オーデリック株式会社)
- 照明器具の取り付け方法(ビックカメラ.com)
以前住んでいた軽量鉄骨造のアパートや木造の実家なんかは木ネジで固定しなければいけないタイプ。次に物件を探すときはシーリングファンを取り付けることができるかどうか確認しようと思う。
電球別売の場合はLED電球の値段も計算に
今回購入したシーリングファンは電球別売タイプ。そのぶん安価で、白熱電球を使用する場合は全然安くて済むのだが、LED電球は普通に買うと1個1,000円する場合もある。家電量販店やネットショップを見ていると2個入りで1,200円くらいというのでも安いくらいで、6個揃えようとすると3,600円もする。電球とシャンデリアとが一体になっているタイプと大して値段が変わらなくなるのではないかと思うくらいだ。
たまたま運良く、街歩きのついでにふらっと立ち寄ったノジマで4個入りのLED電球が在庫処分セールになっていたので8個2,500円程度で済んだけれども、そういうことがない限りは電球代を入れると一体型タイプを超えてしまうこともあるので注意してほしい。…いや、本当に焦ったんだから。
肝心の電気代は…?
購入から3ヶ月ちょっと。今年は残暑が厳しく、10月になっても暑くなる日があったが、シーリングファンの効果もあってか、10月は去年よりも5〜20%ほど電気代を抑えられた。蛍光灯と白熱電球を全てLEDに置き換えたこともあるので単純な比較はできないが、ファンを回すだけで冷房をかけずに済んだ日もあったのでそれなりに貢献はしていると思う。その後はというと、11月と12月は前年比で5〜10%の抑えられている。誤差の範囲かもしれないけれども。
シーリングファンの残念なところ
常夜灯がない
今回購入した東京メタル工業のQJ-46AB6RCNDは6灯なのだが、常夜灯の豆電球を入れる箇所がない。寝るときは真っ暗にするという人には問題ないのだろうが、夜中に目が覚めたときに常夜灯があったほうがいいという人は別途アロマランプなどを設置するとよいだろう。ちなみに、自宅で使っているアロマランプはブナ材を使ったアロマランプディフューザーだ。
羽根にほこりが…。
一番困るのがこれ。天井との間に隙間があるので、羽根などにほこりがたまる。週に1回はハンディモップなどでほこりを落とさないといけないというのが面倒くさい。おしゃれなのはいいんだけど、おしゃれというのは手間がかかると割り切るしかないのかな。そういうわけで、掃除が苦にならないひとにだけオススメしたい。
検討したシーリングファン
(追記)シャープのLEDシーリングライト一体型空気清浄機が良さそう
シーリングファンのデメリットを補う天井照明がSHARP(シャープ)から発売された。業界で初めて天井への設置が可能なLEDシーリングライト一体型空気清浄機『天井空清』「FP-AT3」。オシャレさはないけれど、こちらも良さそう。