初代iPadからずっと9.7インチモデル(iPad 2、4th)を(断続的に)使い続け、現在はiPad Pro(9.7インチ;初代)を使っている。手放した時期もあったけれど、やっぱりiPadなしの生活は今では考えられないくらい重宝している。
最初にiPadを購入したのが2010年だから、かれこれ9年間使っていることになるわけだ。
僕は一貫してWi-Fiモデルなのだけど、それに不便を感じたことも多々ある。
そういうわけで、今回はWi-FiモデルとGPS&Cellularモデルを比較していこうと思う。
Wi-FiモデルとGPS&Cellularモデルの違い
基本的なこととして、Wi-FiモデルはWi-Fiのある場所でしか使えず、セルラーモデルはそれ以外の場所でも携帯電話回線を使うことで利用できる。
セルラーモデルは外出先で、Wi-Fiがない場所でも自由に使うことができるというのが一番のメリットだ。
そうはいっても、最近はFree Wi-Fiのある店舗も増えているし、iPhoneやスマートフォンでテザリングの使えるプランを契約していたりポケットWi-Fiを持っているひとは恩恵を受けることは少ないだろう。
セルラーモデルのメリットはGPS
じゃあ、セルラーモデルのメリットは何かと問われれば、それはGPSにあると僕は考えている。
はっきり言って、テザリングを使える環境にあるのであれば、バッテリーを2台分消費する点を除けば、それ以外に大きなメリットはないといってもいい。
「iPhoneを探す」アプリで検索可能
Apple製品は位置情報サービスをオンにしておけば「iPhoneを探す」(Find my iPhone)で検索することが可能だ。
外出するときにいつも鞄の中に入れていれば失くすようなこともないだろうけど、適当なところに置いたまま忘れてしまうなんていうことがある。
特に僕のようなADHDを抱えた発達障害者は、忘れ物や紛失物が多いのだ。
失敗談として笑って欲しいのだけど、僕は当時住んでいたアパートの近所の公園に持ち出して寝転がりながら使っていた初代iPadをベンチに置き去りにしてしまった過去がある。
数時間後に気づいて戻ってみると、そこにはiPadを入れてあったケースしか残っていなかった。
まあ、盗まれたのだ。
警察に届けたものの、持ち主の手を離れたものは「窃盗」ではなく「遺失物横領」が適用される。盗難事件として処理されることはない。
パスコードでロックがかかっているとはいえデータが抜かれる心配もあるし、初期化されてしまえばおしまいだ。
GPSが搭載されたセルラーモデルであれば最後に使用された場所が特定できるのにと思った瞬間だった。
盗まれても遠隔でデータ消去ができる
「iPhoneを探す」(Find my iPhone)には遠隔でデータを消去する機能もある。iPadが盗難に遭い、かつ戻ってくる可能性が薄い場合は遠隔で初期化してデータが抜かれないようにすることが可能だ。
iPadには個人情報など沢山のデータが入っている。盗難に遭ったときに遠隔でデータが消去できたほうがセキュリティ上安心だ。
セルラーモデルを使った方がいい人
以上のことを考えると、セルラーモデルを使ったほうがいいのは次のような人だ。
- 外出先でも快適にWebに繋ぎたい人。
- テザリングなどで複数端末のバッテリーを消費するのが嫌な人。
- iPadに大事な情報を入れてありセキュリティ上、万が一の際は遠隔消去できるようにしたい人。
- 忘れ物や紛失物が多い人。特にADHD特性のある人。
Wi-Fiモデルで十分な人
- 自宅から持ち出すことのない人
- 外出先ではフリーWi-FiやポケットWi-Fi、テザリングで十分な人
- 外出先でiPadを紛失する危険が少なく重要な情報も入れていない人。
まとめ
個人的な経験を踏まえると、Wi-Fiモデルを持って外出するのはあまりお勧めできない。僕のようにADHD特性のある人は特にセルラーモデルを使ったほうが安全なのではないかと思う。
セルラーモデルはWi-Fiモデルより高いし、月々の通信費もかかるので敬遠されがちだ。
コストパフォーマンスを考えると<Wi-Fiモデル+テザリングorポケットWi-Fi>でモバイルバッテリーを持つのがお得ではある。
失くしたときの個人情報漏洩リスクをどう考えるか。この一点に尽きると僕は考えている。
今使っているiPad ProはWi-Fiモデルなのだけど、これは買った当時は基本的に自宅から持ち出さなかったからこれを選んだのだ。
外での仕事でiPadを使うようになった今となってはセルラーモデルを買った方が安全だったと思うし、次買い換えるときには絶対にセルラーモデルを選ぶ。そう断言できる。
無論、iOSのアップデートでiPadのセキュリティも向上しデータが抜かれるリスクは以前と比べれば低くなった。
セルラーモデルを買うかWi-Fiモデルにするかは、このリスクをどう考えるかにかかっている。