2018年2月にWindows版がアップデートされたATOK。今月になってMac版がリリースされた。
2018年バージョンからは月額課金版の「ATOK Passport」のみとなり、パッケージ版やダウンロード版は販売されない。
進化した「ATOKディープコアエンジン」
ATOKの魅力はディープラーニング技術を生かした「ATOKディープコアエンジン」。2018年版ではこれが進化し変換精度の向上が実現したそうだ。
実際に使い始めてみたけど、予測変換がものすごくパワーアップしたというほどではないと思う。
部長ナビさん(@nabi1080)も「明確な違いはあまりわからない」そうだ。
新機能「ATOKディープコレクト」
2018年バージョンから入力支援の新機能「ATOKディープコレクト」が加わった。
この機能によって、しっかり入力ミスを自動修復し、修復率を大きくアップするという。
ミスタイプはどうしてもありがち。間違って隣のキーを押してしまった場合にも、それまでの入力の履歴や登録単語から入力ミスを推測し予測変換候補に載せてくれる。
自動修復の例としては次のようなものが挙がっている。
- 「しょうらひあたような」→ 「将来は多様な」
- 「せかいおてきな」→「世界的な」
- 「こまんdpをうつ」→「コマンドを打つ」
[プレミアム]限定機能:入力しながらことばを検索するクラウド辞典
ATOK Passport [プレミアム]なら、入力しながらことばを検索できる豊富な辞典を備えている。搭載されている辞典は以下の通り。
- 『広辞苑』第七版(最新)
- 『大辞林』(スーパー大辞林3.0)
- 『ウィズダム英和辞典 第3版』
- 『ウィズダム和英辞典 第2版』
- 『三省堂 故事ことわざ・慣用句辞典 第二版』
ATOK クラウドサービス
「ATOK Sync AP」
ATOK PassportならWindows・Mac・Android・iOSで登録した単語が、Windows・Mac・Androidのどの端末からも同期できるようになる。
使い慣れた自分仕様のATOKがどこでも利用できるというのが魅力だ。
最新キーワードが使える「ATOKキーワードExpress」
「ATOKキーワードExpress」を設定しておくと、大きなニュースや話題、製品名や映画タイトルなど新しい言葉を受け取ることができる。
設定した分野の単語が随時配信されるので推測候補を新たに登録する必要がない。
「ATOKクラウド推測変換サービス」
クラウド推測変換もATOKの魅力のひとつだ。例えば「シャーロック」と入力すると、「シャーロック・ホームズ」シリーズの長いタイトルが推測変換候補に表示される。
よく使う単語のジャンルから最適な候補を推測してくれるのも安心だ。
「ATOKナントカ変換サービス」
あの名前なんだっけ?と思い出せないときは、「なんとか」に続けて入力すると後半が一致する候補を表示してくれる。
「なんとかびじゅつかん」と入力すると、「東京都美術館」や「近代美術館」などの候補が出てくるのが嬉しいところ。
Mac版は「ホワイト」「ゴールド」「ダーク」の3色
ATOK 2018からは候補ウィンドウのカラーを3色から選べるようになった。僕のMacはシルバーなのでこのままホワイトを使うことになると思うけれど、スペースグレイのひとは「ダーク」を使うと映えるのではないだろうか。
macOS 10.14 Mojave対応保証・10台までインストール可能
2018年6月アップデートの「ATOK for Mac」は先日発表された「macOS 10.14 Mojave」への対応を保証している。
月額課金版の「ATOK Passport」(月額286円から)のみとなり、パッケージ版やダウンロード版は販売されない。
iOS版は引き続きApp Storeから入手が可能だ。
前バージョンの「ATOK 2017 for Mac」も次期OSの「macOS 10.14 Mojave」への対応を謳っているので、月額課金版が嫌なひとは旧バージョンの2017を購入すると良いと思う。