VAIOは新ラインナップの最小モデルとして12.5インチモバイルノートPC「VAIO SX 12」を発表した。11.6インチの「VAIO S11」を一回り大きくしたかたちで、このあたりは「VAIO S13」と「VAIO SX14」の関係に近いと思われる。
しかし「VAIO S11」があくまでもサブノート・セカンドマシンとして使われてきたのとは異なり、「VAIO SX 12」はメインマシンとして使えそうなスペックを有している。
しっかり使える12.5型ディスプレイ
「VAIO SX12」では、A4用紙より一回り大きな12.5型フルHD(1920×1080ドット表示)ディスプレイを搭載。テキストや表がしっかり確認できるディスプレイサイズになっている。
そしてどんな構成を選んでも899g以下の軽量ボディを達成。最薄部は15.7mmなので小さめのハンドバッグにも収納可能だ。
スタミナバッテリー搭載・LTEモデルも
内蔵バッテリーは最大約13〜14.5時間の連続駆動を実現。消費電力が大きくなるLTE接続時でも最大7時間の連続駆動が可能だ。そして、わずか1時間の充電でも最大11時間分の充電が出来る急速充電に対応している。
SIMフリーのLTE対応モデルも用意されていて外出先でWi-Fi難民になることもない。自宅やオフィスではWi-Fi、外出先ではLTEというように自動的に最適な回線を選んでくれるので煩わしさがないのが特徴だ。
新旧規格のインターフェイスをフル装備
個人的にはUSB Type-C端子とアダプタがあればいいと思うのだが、「VAIO SX12」は新旧規格のインターフェースを残している。
4K出力対応のHDMI端子、VGA端子(アナログRGB出力端子)、有線LAN端子のほか、最新のUSB Type-C端子、3つのフルサイズUSB端子、SDメモリーカードスロットなどをコンパクトなボディに全て搭載。外付けアダプターを持ち運ぶ必要がない。
USB Type-Cではさまざまな周辺機器との接続や充電などを1本のケーブルで行えるので、将来的な拡張性も担保されている。
それに加え、HDMI端子と、VGA端子(アナログRGB出力端子)/USB Type-C端子の同時出力が可能なため、内蔵ディスプレイを含めて3画面同時出力ができるようになっているのも魅力的だ。
ソニーストアでは英語キーボード選択可能
VAIOシリーズで嬉しいのは、ソニーストアでのカスタマイズでキーボードが日本語配列(JIS配列)だけでなく英語配列(US配列)が選べるところ。
どちらもバックライト搭載でキーストロークは約1.2mm、キーピッチは約19mmとなっている。
「VAIO S11」のキーピッチが約16.95mmだったのに比べると格段に使いやすくなったといっていいだろう。
「VAIO SX12」の主なスペック
- 画面サイズ:非光沢12.5型ワイド(Full HD(1920×1080))
- OS:以下から選択可
- Windows 10 Pro 64ビット
- Windows 10 Home 64ビット
- CPU:
- Celeron 4205U(1.80GHz、2コア2スレッド、2MBキャッシュ)
- Core i3-8145U(2.1GHz;最大3.9GHz、2コア4スレッド、4MBキャッシュ)
- Core i5-8265U(1.60GHz;最大3.9GHz、4コア8スレッド、6MBキャッシュ、VAIO TruePerformance)
- Core i7-8565U(1.80GHz;最大4.6GHz、4コア8スレッド、8MBキャッシュ、VAIO TruePerformance)
- メモリ:4GB、8GBまたは16GBから選択(増設不可)
- ハードドライブ:SSD 256GB〜1TBから選択
- バッテリー駆動時間(店頭モデルの場合):約12時間
- 主な入出力端子:
- USB-C 3.1:(給電機能付き;映像出力:4096×2160/30Hz または 3840×2160/60Hz)
- HDMI(4096×2160/24Hz または 3840×2160/30Hz)
- VGA(ミニD-Sub 15ピン;1920×1200)
- USB
- SuperSpeed USB 10Gbps (USB 3.1) port 給電機能付き【Core Iモデル】
- SuperSpeed USB (USB 3.0) port 給電機能付き【Celeronモデル】
- SuperSpeed USB (USB 3.0) port×2
- 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T
- ヘッドホン出力(ヘッドセット対応ステレオミニ端子)
- SDメモリーカードスロット(SDHC、SDXC対応、UHS-Ⅰ対応)
- 無線LANなど:IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠、Bluetooth 4.1 準拠
- SIM対応モデルの場合:MicroSIM、GPS搭載
- 本体重量:約888~897g
カスタマイズはソニーストアまたはVAIOストアで
「VAIO SX12」は店頭販売モデルもあるが、ソニーストアやVAIOストアでカスタマイズして購入するのがオススメだ。
特に英語キーボードを選びたいひとはソニーストアで購入するのがいいだろう。