キーボードにこだわり出すと、日本国内で売られているJIS配列(日本語配列)のものが使いづらく感じることがある。
2010年にiMacに乗り換えて以来ずっとUS配列しか使ってこなかったものだから、職場などで共用のパソコンを使わざるを得ないときにはなんとも言えないもどかしい気持ちをこらえつつタイプしている。ああどうしてこんなにJISは打ちづらいんだ…!
キーボード沼にはまった人にしか理解してもらえないだろうが、とにかくUS配列でないと耐えられないタイプの人間が存在するということだけ頭の片隅に置いておいてほしい。
なぜこんな話を始めたかというと、Windowsのノートパソコンを1台購入しようかと最近思うようになってきたからだ。7年間ほどMacを使い続けてきたものの、株取引ツールや一部の仕事で必要なことからBootCampでWindows 10を使っている。
最近Windowsを立ち上げる頻度が上がったこともあって、専用マシンがないと不便なくらいだ。
デスクトップも考えたのだが、現在の環境ではノートパソコンのほうが良いような気がする。そこで、US配列が選べる数少ないパソコンをまとめてみることにした。なお、ノートパソコンにテンキーがあるモデルはホームポジションが左にズレるのが非常に苦手なので除外した。
LG Gram
LGのGramは13インチが840g、14インチが940gと非常に軽いのが売りだ(15インチもあるがテンキー付きなのでここでは触れない)。
バックライト付きの79キー英語キーボードを搭載し、映像出力端子としてHDMIとUSB Type-Cを備えている。
大画面の外付けディスプレイを使うにも安心の構成だ。その他のインターフェイスはUSB3.0端子×2、ヘッドホン出力、MicroSDスロット、そしてWebカメラを搭載している。
- 13インチモデル
- CPU:Intel Core i3-7100U 2.4GHz
- メモリ:4GB
- ハードドライブ:SSD 180GB
- バッテリー駆動時間:
- 本体重量:840g
- 14インチモデル
- CPU:Intel Core i5-7200U 2.5GHz
- メモリ:8GB
- SSD:256GB
- バッテリー駆動時間:
- 本体重量:940g
液晶画面がグレア(光沢)なので反射が多少気になるが、反射防止フィルムを貼るなどして対応すれば問題ないかと思われる。
なお、LGのメーカーサーポートでは有償でCPUやSSD、メモリの換装を受け付けているそうだ。
ASUS ZenBook BX310UA-FC833T
ASUSのZENBOOK BX310UA-FC833Tは82キー英語キーボードを搭載するASUS Shop限定モデル。液晶画面はノングレア(非光沢)のFull HDで13.3型。本体重量は約1.4kgと(Gramに比べて)やや重いが、HDMIのほかUSB 3.1 Type-C、USB 3.0、USB 2.0、SDカードスロットとインターフェイスが豊富だ。
- CPU:Intel Core i5-7200U 2.5GHz(最大3.1GHz)
- メモリ:8GB
- SSD:256GB
- 無線:IEEE802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1
- バッテリー駆動時間:約8.7時間
- 本体重量:約1.4kg
公式ストアのカスタマイズを利用する
吊るしものでUSキーというと非常に少ないのだが、メーカーの公式ストアでカスタマイズをすることでUS配列のキーボードを選択することのできるものもあるようだ。
但し、(Appleと違って)全てのモデルがUS配列のカスタマイズに対応しているわけではないので注意されたい。
気になったモデルに限ってJIS配列のみというのが非常に痛い。
日本国内向けしか作っていないというのならまだ諦めがつくのだが、地域によってはUS配列も販売しているのだから、キーボードの配列も選べるようにしていただきたいところである。
(個人輸入をすれば購入できなくもないのだが、サポート面などが厄介なのであまりオススメしない)
番外編:Intel NUC(ベアボーン)
ノートパソコンではないが、パソコンを置くスペースが限られているという人にはIntelのNUCがオススメだ。
ケースとマザーボード、CPUなどがセットになっている状態のベアボーンで、ハードドライブ(HDDもしくはSSD)とメモリを差し込んでOSをインストールすれば完成するという自作PC。
マウス、キーボード、ディスプレイ、スピーカーは自分の好みのものを揃えることができるので、無駄がない。本体サイズが非常に小さいので持ち運ぼうと思えば持ち運べるレベルだが、基本的には据置型と理解されたい。
4K出力にも対応しているので4Kディスプレイや液晶テレビなどに接続してもよいのではないかと思う。
CPUはPentiumからCore i7まで数パターンがあるので、予算や必要環境に応じて選択されたい。